一FIRST
豊臣秀吉
とよとみ ひでよし / 1537 – 1598
つゆとおち つゆときえにし わがみかな なにわのことも ゆめのまたゆめ
農民から天下人になった男の、最後の言葉です。伏見城で六十二歳。
「浪速のこと」は大坂で築いた栄華のことです。あれだけのものを手に入れた人が、夢のまた夢、と二重に打ち消して終わる。到達した人にしか言えない虚しさだと思います。
ことわり
「露と落ち」「露とおき」、「浪速のことは」「浪速のことも」など表記に揺れがあります。ここでは広く引かれる形を採りました。
露と落ち
露と消えにし
我が身かな
浪速のことも
夢のまた夢