個人開発者でAndroidのテスター12人集めるのが手間なのでバーチャルオフィス借りて組織アカウントを月6600円で手に入れた話
Androidアプリを個人で作っていて、公開までの手間で気になったのが「テスターを12人集める」という工程だった。
アプリを作るのと、テストに協力してくれる人を探すのは、別の仕事だ。そこで私は、月6,600円のバーチャルオフィスを契約し、Google Playの組織アカウントを取得する方を選んだ。
先に補足すると、月6,600円はバーチャルオフィスの費用。Googleに毎月その金額を払って組織アカウントを買った、という意味ではない。
「12人集める」は、人数だけの問題ではない
Googleの公式ヘルプでは、2023年11月13日以降に作成された個人用アカウントについて、12人以上が14日間連続でオプトインしたクローズドテストを求めている。その後、製品版へのアクセスを申請する流れだ。
つまり、12人に声をかけて終わりではない。参加の案内をして、継続してもらい、フィードバックを受け取るところまで考える必要がある。
テストの意義は分かる。ただ、一人で開発していると、そのための募集や連絡にも時間を使う。この手間をどう扱うかが、今回の出発点だった。
個人で開発することと、個人アカウントを使うこと
普段「個人開発」と呼んでいる活動と、Google Playのアカウント区分は分けて考える必要がある。
Googleは個人用と組織用のアカウントを用意しており、ビジネス用として作成する場合は組織アカウントを選ぶと説明している。先ほどの12人・14日間の要件は、新しい個人用アカウントを対象としたものだ。
私はバーチャルオフィスを契約して、組織アカウントを取得した。ただし、住所を借りること自体がGoogleの承認条件ではない。事業の実態と、Googleが求める確認を満たす必要がある。
月6,600円をどう考えたか
月6,600円は、年間では79,200円になる。個人開発の固定費として、気軽に無視できる金額ではない。
私が比較したかったのは、オフィス代と、テスターの募集・連絡・参加状況の確認に使う手間だ。公開に向けた準備を進めるために、お金を払って事業用の環境を整える方を選んだ。
もちろん、これが誰にとっても安いとは思わない。すでに協力してくれる人がいるなら、テストを進める方が自然かもしれない。まだ収益のないアプリなら、年間79,200円の負担は重い。
今回の金額は私の契約費用であって、組織アカウント取得に必要な全国共通の価格でも、最安値でもない。
同じ方法を考えるなら、契約前に確認したいこと
組織アカウントでは、原則としてD-U-N-S番号に加え、組織の名称・住所・電話番号・ウェブサイトなどが必要になる。GoogleはD-U-N-Sの申請は無料と案内しており、取得に時間がかかる場合もある。
Google Play Consoleデベロッパーアカウントを作成する場合に必要な情報
バーチャルオフィスを選ぶ前に、事業用途で使えるか、必要な確認書類に対応できるか、郵便を受け取れるか、追加料金や最低契約期間があるかを確認しておきたい。Googleに提出する情報と、D-U-N-Sなどの登録情報との整合性も必要だ。
また、Google Playでは事業者情報が公開される。提出する連絡先と公開される連絡先を把握しておく必要がある。この記事には、私の住所や電話番号、確認書類は掲載しない。
組織アカウントでも、アプリのテストは必要
今回減らしたかったのは、個人アカウント向けの公開要件に対応するための募集の手間だ。
組織アカウントになっても、アプリの動作確認、ストア審査、データセーフティの申告、ポリシーへの対応は必要になる。アカウントを取得しただけで、アプリの公開が保証されるわけでもない。
人に使ってもらって初めて分かる問題もある。人数の要件とは別に、品質を確かめるテストは続ける必要がある。
おわりに
私は「テスター12人を集める手間」に対して、月6,600円のバーチャルオフィスを契約し、組織アカウントを取得する選択をした。
個人開発は、コードを書く時間だけで成り立っているわけではない。公開までの段取りも含めて、どこに自分の時間を使い、どこに費用をかけるかを決める必要がある。今回は、事業用の環境を整える方に費用をかけた、という話だ。
※制度の説明は2026年10月14日にGoogle公式ヘルプを確認したものです。契約先や取得日数など、この記事で紹介していない条件まで同じ結果になることを保証するものではありません。